SDGsと論語と算盤
2015年、「持続可能な社会」の実現を目指して国連で採用されたSDGs。その100年前の1916年に、北区ゆかりの渋沢栄一が「論語と算盤」で唱えた「公共心と経済活動の両立」は、現代の「SDGs」を先取りした考え方であったといえるのではないでしょうか。
SDGsと豊かな社会
渋沢栄一は日本資本主義の父と言われています。生涯で500もの会社設立に関わり、近代日本経済の礎を築きました。なぜ多くの会社を設立したのでしょうか。それは、日本経済を発展させて国を豊かにすることにより、多くの人が豊かで幸せに暮らすことができると考えたためでした。
「世のため、人のため」。公共心をもって経済活動に努めるということは、利益のみを追求して一部の個人や企業だけが富むのではなく、すべての人々が豊かになることを目指します。こうした理念は、SDGsが目指す「誰一人取り残さない社会」と同じではないかと思います。
SDGsと渋沢栄一の目指す社会
渋沢栄一は、国連でSDGsが採択される100年前から、公共心をもった経済活動を通じて「持続可能な社会」の実現を目指していました。
SDGsは、私たち日本人にとって原点回帰ともいえる取り組みなのです。