コラム 『明鏡止水』

城北信用金庫メールマガジンJ's B-press
タイトル 『J's B-press』 掲載号
VOL.157(2026.04.30)
VOL.156(2026.03.31)
VOL.155(2026.02.27)
VOL.154(2026.01.30)
VOL.153(2025.12.30)
VOL.152(2025.11.28)
VOL.151(2025.10.31)
VOL.150(2025.09.30)
VOL.149(2025.08.29)
VOL.148(2025.07.31)
VOL.147(2025.06.30)
VOL.146(2025.05.30)
VOL.145(2025.04.30)
VOL.144(2025.03.31)
VOL.143(2025.02.28)
VOL.142(2025.01.31)
VOL.141(2024.12.30)
VOL.140(2024.11.29)
VOL.139(2024.10.31)
VOL.138(2024.09.30)
VOL.137(2024.08.30)
VOL.136(2024.07.31)
VOL.135(2024.06.28)
VOL.134(2024.05.31)
VOL.133(2024.04.30)
VOL.132(2024.03.29)
VOL.131(2024.02.29)
VOL.130(2024.01.31)
VOL.129(2023.12.29)
VOL.128(2023.11.30)
VOL.127(2023.10.31)
VOL.126(2023.09.29)
VOL.125(2023.08.31)
VOL.124(2023.07.31)
VOL.123(2023.06.30)
VOL.122(2023.05.31)
VOL.121(2023.04.28)
VOL.120(2023.03.31)
VOL.119(2023.02.28)
VOL.118(2023.01.31)
VOL.117(2022.12.30)
VOL.116(2022.11.30)
VOL.115(2022.10.31)
VOL.114(2022.09.30)
VOL.113(2022.08.31)
VOL.112(2022.07.29)
VOL.111(2022.06.30)
VOL.110(2022.05.31)
VOL.109(2022.04.28)
VOL.108(2022.03.31)
VOL.107(2022.02.28)
VOL.106(2022.01.31)
VOL.105(2021.12.30)
VOL.104(2021.11.30)
VOL.103(2021.10.29)
VOL.102(2021.09.30)
VOL.101(2021.08.31)
VOL.100(2021.07.30)
VOL.99(2021.06.30)
VOL.98(2021.05.31)
VOL.97(2021.04.30)
VOL.96(2021.03.31)
VOL.95(2021.02.26)
VOL.94(2021.01.29)
VOL.93(2020.12.30)
VOL.92(2020.11.30)
VOL.91(2020.10.30)
VOL.90(2020.09.30)
VOL.89(2020.08.31)
VOL.88(2020.07.31)
VOL.87(2020.06.30)
VOL.86(2020.05.29)
VOL.85(2020.04.30)
VOL.84(2020.03.31)
VOL.83(2020.02.28)
VOL.82(2020.01.31)
VOL.81(2019.12.27)
VOL.80(2019.11.29)
VOL.79(2019.10.31)
VOL.78(2019.09.30)
VOL.77(2019.08.30)
VOL.76(2019.07.31)
VOL.75(2019.06.28)
VOL.74(2019.05.31)
VOL.73(2019.04.26)
VOL.72(2019.03.29)
VOL.71(2019.02.28)
VOL.70(2019.01.31)
VOL.69(2018.12.28)
VOL.68(2018.11.30)
VOL.67(2018.10.31)
VOL.66(2018.09.28)
VOL.65(2018.08.31)
VOL.64(2018.07.31)
VOL.63(2018.06.29)
VOL.62(2018.05.31)
VOL.61(2018.04.27)
VOL.60(2018.03.30)
VOL.59(2018.02.28)
VOL.58(2018.01.31)
VOL.57(2017.12.29)
VOL.56(2017.11.30)
VOL.55(2017.10.31)
VOL.54(2017.09.29)
VOL.53(2017.08.31)
VOL.52(2017.07.31)
VOL.51(2017.06.30)
VOL.50(2017.05.31)
VOL.49(2017.04.28)
VOL.48(2017.03.31)
VOL.47(2017.02.28)
VOL.46(2017.01.31)
VOL.45(2016.12.30)
VOL.44(2016.11.30)
VOL.43(2016.10.31)
VOL.42(2016.09.30)
VOL.41(2016.08.31)
VOL.40(2016.07.29)
VOL.39(2016.06.30)
VOL.38(2016.05.31)
VOL.37(2016.04.28)
VOL.36(2016.03.30)
VOL.35(2016.02.29)
VOL.34(2016.01.29)
VOL.33(2015.12.28)
VOL.32(2015.11.27)
VOL.31(2015.10.30)
VOL.30(2015.09.29)
VOL.29(2015.08.28)
VOL.28(2015.07.29)
VOL.27(2015.06.30)
VOL.26(2015.05.29)
VOL.25(2015.04.27)
VOL.24(2015.03.30)
VOL.23(2015.02.27)
VOL.22(2015.01.27)
VOL.21(2014.12.26)
VOL.20(2014.11.28)
VOL.19(2014.10.28)
VOL.18(2014.09.29)
VOL.17(2014.08.25)
VOL.16(2014.07.25)
VOL.15(2014.06.25)
VOL.14(2014.05.21)
VOL.13(2014.04.24)
VOL.12(2014.03.24)
VOL.11(2014.02.21)
VOL.10(2014.01.21)
VOL.9(2013.12.19)
VOL.8(2013.11.19)
VOL.7(2013.10.17)
VOL.6(2013.09.19)
VOL.5(2013.08.12)
VOL.4(2013.07.16)
VOL.3(2013.06.10)
VOL.2(2013.05.09)
創刊号(2013.04.01)
  • メールマガジンのバックナンバーに掲載されている内容は、メールマガジン配信日時点の情報です。制度内容等が変更されている場合や、各種募集の受付が終了しているものがございますので、あらかじめご了承ください。

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

J's B-press VOL.157(2026.4.30)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 【 1 】コラム『明鏡止水』 ~身近に潜むフィッシング~

頼んでもないのに舞い込む魅力的な語り口のフィッシングメール、
くれぐれも詐欺被害に遭いませんように・・・と警鐘を鳴らしたつもりでいましたが
残念ながら、身近に詐欺の実害が発生してしまいました。
もちろん被害届は出していますが、件数の多さでしょうか、警察が捜査に力を入れて
くれているようには思えません。どうやら泣き寝入りすることになりそうです。
昨年11月の本コラム「信用金庫を語る詐欺」にも記しましたが、
ご本人談を交え、戒め編として再度の警告掲載です。

長年の優良お取引先であるA様、年齢は60代、パソコンの利用頻度も高く
操作には全く不自由していません。
そんなある日、何気なく確認した受信メールボックスに
差出人:信用金庫  件名:【信用金庫お客様限定】【48時間限定】
こんなメールが飛び込んできました。
いつもなら、ネット銀行を名乗った「ログインパスワードの失敗が複数回続いたため、
不正防止からサービス利用を一時的に制限いたしました」とか
カード会社名義の「○月分未納 最終通知」などというメールが届いても
未開封のまま、即刻削除しているとのことですが、ご自身のメイン取引が当金庫、
馴染みのある「信用金庫」という四文字につい気の緩みが生まれてしまった、
とおっしゃいます。
本文には日頃のご愛顧に感謝する言葉、そして「35,000円キャッシュバック特典の
お知らせ」の文字。ここでさらに気の緩みが生じます。金額の「35,000円」です。
なんとなく親しみのある金額だからです。これが50万・100万だったりすれば
変だな、怪しいぞ、となるのでしょうが、35,000円ならあるかも?と感じます。
さらに「<対象口座>1年間のご利用額が50万円以上」、
ご自身の取引実績に当てはまります。
そして「<期間限定キャンペーン>2025年XX月18日~2025年XX月25日」!
ちょっとわくわく、すっかり35,000円を受け取ったような気分になり、
日ごろの警戒心はどこへやら、
偽画面でパスワードその他をひたすらオペレーションしてしまったそうです。
数日後、残高を目にして「なんだ?これっ?」
気づいた時にはすでに遅し、預金口座から千万単位の残高が消えていました。
ショックのあまり、今も家族全員心が折れたままだとおっしゃいます。

詐欺集団は、言葉巧みに対象口座のIDやPWを入力させフィッシング完了、
窃盗作業は発覚が遅れる土日をはさむ金曜日に多く、とことん引き出され、
月曜に気づいたときにはすべて手遅れ、なす術なしというのが圧倒的パターンです。

ネット口座を開設している銀行から「重要なお知らせ」、
クレジットカード会社から「クレジットカード情報の確認」、
宅配業者から「お荷物は持ち帰りました」という身に覚えのない不在通知、
こんな類いのメールでID・PWを要求されるものは、ほとんどが罠です。
フィッシングサイトへの誘導手口はこの上なく巧妙です。
最新の手口は「フィッシング対策協議会(https://www.antiphishing.jp/)」の
「フィッシングに関するニュース」をぜひご覧になってください。

実在の企業やメガバンク・警視庁・裁判所等になりすますことは簡単です。
表示される「送信元名称」や「送信元メールアドレス」だけで
メールの真偽は判断できません。
多彩なる?フィッシング、なりすまし婚活やロマンス詐欺、入学/就職斡旋、介護支援、
絶対儲かる投資・・・どんなに魅力的でも、とどのつまりは金銭を奪い取る詐欺です。
連休前後は詐欺被害が増える大変危険な時機、くれぐれもご用心下さい。

                             h

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

J's B-press VOL.156(2026.03.31)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

コラム『明鏡止水』~逆上がり~

 小さい頃、いくらか肥満体型でした。
四歳上の姉から、「一年生になるんだから鉄棒くらいできなきゃダメよ」
ちょうど三月の今ごろだったんでしょう、小学生になったら先生が鉄棒を教えてくれ、
誰もがクルクルできるものだと思っていました。
いざ一年生になって体育の時間、鉄棒の前で先生がまずは個々人のレベルチェック、
体重ゆえか?満足にぶら下がることすらままならず、
数秒後にズルっと落ちたこと、今でもハッキリと憶えています。
中には軽々とぶら下がり、両足を見事に跳ね上げる一年生もいてビックリ!?
それが「逆上がり」という技であることを知ったのも、懐かしい一年生の春でした。
残念ながら、逆上がりができるようになったのはそれから数年後、
確か四年生くらいになってからのことでした。
なにも逆上がりができないからダメなんてことはありません。肥満を維持している
大人には、未だに逆上がりができない方も多いと耳にしていますから。
逆上がりには体重と腹筋、引き上げる腕力、いろいろな要素があります。
もっとも、信用金庫の入庫試験に逆上がりの出来不出来は関係ありません。

 さて春・四月、小学一年生の誕生です。
保母さんや親が何でも面倒を見てくれる保護箱の中にうずくまっていた幼児が、
小学校という社会、子供同士が作る小さな見知らぬ世界に放り出されます。
なんでも自分でやらなきゃならないことだらけ、手助けは激減。
例えば身の回りのこと、教室や廊下のお掃除は自分たちで。黒板消しや下駄箱(今は靴箱ですか?)の清掃も自分たちで。給食の配膳や盛りつけ、後片づけも自分たちで。
生徒による○○係もかなりの数があり、必ずどれかを担当しなければなりません。
係には人数制限がありますから、必ずしも自分の好きな係に所属できるとは限りません。
生まれて初めて、挙手による多数決の選挙に出くわします。
家庭という小さな単位から一歩外に出て、
「他者と共に生きるルール」を学ぶ最初の試練の場です。
家庭では、ある程度自分中心でも許されますが、小学校ではそうはいきません。
順番を守る、相手の話を聞く、集団の中で役割を果たす——
こうした基本は、すべて社会の縮図です。
重要なのは、「自分以外の存在」を前提に行動するようになること、そして
「みんなで決めた」という社会に参加する経験です。

 クラスの決まりは、単なる規制ではなく「みんなが安心して過ごすための約束」です。
係の活動や当番、委員会などを通じて「自分がやらなければ誰かが困る」という感覚を知り、「役割と責任」を学んでいきます。
学校で飼っている兎やにわとり、日曜日だってお腹が空きます。ウサギ係の当番、
エサをあげる輪番の決め方、学ばなければいけないことばかりです。

 小学校とは、単に読み書き計算だけを覚える場所ではなく、
みんなが仲良く手をつなげるようにルールを作り、作ったんだからみんなで守る、
そんな「最初の社会生活を学ぶ場」と言えます。
小学校での最初の経験が、その後の人生にも大きく影響してきます。

 今、私たちの身の回りに起きている事件やトラブル、他人を不安に陥れることだらけ、みんなが安心して過ごせる社会への一歩は、小学生のころ学び身につけたはずなのに。
当金庫の経営計画にもある「プラットフォーマー」って、
ビジネスばかりでなく、社会に生きる人間として基本なのです。

                               h
2026/3/31

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

J's B-press VOL.155(2026.02.27)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 【 1 】コラム『明鏡止水』 ~お遍路~

少し前のことになりますが、職場でお世話になっていたシステム担当のMさんの話です。
筆者のPCスキルの稚拙さゆえに、時折エラーメッセージがでたりクラッシュしたり、
PWの誤入力でロックアウトさせてしまったり、そんな困ったときの強い味方でした。
親切に対応していただいたシステムベンダーのMさん、
度重なるヘルプ要請から、時折システム以外の話もぽつぽつと。
結婚して間もないことは聞いていましたが、それ以上の個人情報を根掘り葉掘り
聞くのはもっての外、パワハラ、モラハラは厳に慎むべき今の世の中ですから、
かなり神経を遣いながらも、面白い(?)お話をお聞きしました。
「ご結婚おめでとうございます」から始まって、世間一般よくある質問に。
「でっ、ご主人とはどんなご縁で?」
「お遍路仲間なんですよ」
「お遍路???」
一瞬聞き慣れない名詞が出てきたので、きっと怪訝そうな顔をしていたと思います。
「わたし、お遍路が趣味で、主人をお遍路に誘ったのがきっかけなのです」
このご時世、婚活サイトで知り合って意気投合、そんなシナリオが圧倒的多数を
占める時代に、仕事仲間をお遍路に引きずり込んでゴールインとは!
ちょっと珍しい話なので、先天的好奇心でお遍路尋問序曲となりました。

お遍路とは、もともとは雲水の修行の一環で、四国・讃岐生まれの弘法大師ゆかりの寺、
いわゆる「四国八十八ヶ所霊場」を巡礼踏破することです。
その後、お大師さまに対する人々の信仰(弘法大師信仰)の高まりとともに、
ご自身の心の鍛錬や健康祈願、亡くなった方への追善供養等、目的とするところは
さまざまですが、全国・全世界から多くの人たちが巡礼に旅立つようになりました。
お遍路というと白装束に金剛杖、全行程を徒歩で、と思われがちですが、
いまはロードバイクやマイカー、バスやタクシーなんでもOK、
また日程制限もなく、全行程約1,400kmをスタンプラリーや行楽気分で巡る旅は
アウトドア志向のいま人気上昇中です。

さてMさんの話ですが、
お遍路にのめり込んだのは高校生のころ、弘法大師に関する書を読んでから。
「ほら拍手するには二つの手が必要でしょ、人間一人では生きられないということです」
「どんなにいい薬でも、のまなければ効きません」
誰にでも分かりやすい大師の言葉に触れ、憧れが芽生えるのに時間は要りませんでした。
ご家庭も真言宗、家の近所には埼玉三十三か所(簡易寺巡り)の寺があり、
いつか四国を訪ねてみようという思いが強くなったそうです。
時を経て、就職してから、職場仲間との語らいの中で仏教にちょっぴり興味のある
彼を見つけ、お遍路に誘い道中語らいのうちに意気投合。お遍路婚の誕生、めでたし!
お子さんが大きくなったら親子3人でお遍路をすることが夢、と
目を輝やかせながら話してくれました。

Mさん主婦ですからもちろん僧侶とは無縁です。
でも、お大師さまゆかりの地のお寺を訪ね、四国の自然に包まれながら、
土地の美味しさを口にして、先々でお大師さまに手を合わせ
経の真似ごとを繰り返していると、清しい雲水気分になります。
難しく考えずに「新たな自分発見」お遍路旅、少しずつページが埋まっていく御朱印帳、
もっともっと自分が好きになっていきますよ。

                             h

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

J's B-press VOL.154(2026.01.30)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 【 1 】コラム『明鏡止水』 ~八百万の神さま~

日本列島はいつごろ誕生したのか?
専門家によれば、地球の誕生は46億年前、日本列島ができ始めたのは2,500万年前だと
言われていますから、「ずーっと昔」ということでヨシとしましょう。
その地球に、人間らしきものが登場したのは約700万年前、
アフリカに誕生し二本足で歩き始めたと言われています。
さらに約20万年前になると、かなり高度な石器を使うようになったとか?
古代人の住居跡、遺跡を発掘しながら、暮らしぶりを思い浮かべるのも楽しい試みですね。

そうした学術的なものとはまったく別の世界の話として、日本誕生にまつわる神話が
あります。年の初めらしく、神国ニッポンの神さまの話を少しだけ。
神道といわれる日本古来の考え方では、私たちの周りには、山・川・風・雷などの
自然現象から、自宅の居間・台所・玄関・トイレといった生活にまつわる場所まで、
すべてに神さまが宿っていると言われます。八百万(やおよろず)の神さまですね。
『古事記』という日本最古のトリセツによれば、
あるとき八百万という大勢の神さまが高天原(たかまがはら)に降りたち、
序列を決める選挙が行われました。そしてたくさんの立候補者の中から
アマテラスオオミカミという名の女性の神さまが最高位に選ばれたのです。
アマテラスは「天照大神」と表されます。テンテルダイジンではありませんよ。
そして、どうやら神さまに寿命はないらしく、アマテラスは現在も伊勢神宮の内宮に
ご神体として祀られ、最も位の高い神さまと位置づけられています。

誰も姿を見たことがない神さま、見えないものに敬意を払う仕草はちょっと難しいので、
神さまは何か目に見えるモノに宿っているはず(偶像崇拝)として、
そのモノに感謝や敬意を払う習慣としたのが、いわゆる「お参り」の所作なのです。
神社のお参り、鳥居をくぐると神さまの領域、坪鈴を鳴らしお賽銭を入れて
二礼二拍手、頭を垂れ願い事を唱えたら、最後にきちんと一礼。
さて神さまはどこに?
拝殿の奥、内宮には目をこらしても、普通は丸い磨かれた鏡が立てられているだけ、
次の方に急かされ交代、これが大体の「お参り」儀式です。
(ご神体の鏡はアマテラス・太陽の神を映し出すという意味だそうです)

「明鏡止水」をお読みの方の中には、ゴルフを楽しまれる方も多いと思います。
ゴルフ場を造成する際には、広大な土地を開発していますから
木々を伐採したり動物の住居を奪ったり、たくさんの神さまのエリアを侵略しています。
その土地に踏み込んだお詫びと感謝、敬意を表す意味合いから
「ご神木」を定め、神さまの居場所の代替としているのです。
しめ縄が巻かれているご神木、プレー中にご覧になったら二礼二拍手一礼、
しめ縄の向こう側は神さまのお住まいです。
ボールを当てる、打ち込む、とんでもないこと。バチが当たりますよ。

私たちの日常、平穏無事に過ごせた一日は、きっと見守ってくれた神さまのお陰です。
ご家族やお子さまの無事に感謝して「おやすみ」と、見えぬ神さまに二礼二拍手一礼、
困った時ばかりお願いしても、神さまに知らん顔されちゃいます。
暦が改まった一月、私たちも心をリセットして、新たな目標に向かって神頼み(?)、
どうぞよい年でありますようお祈り申し上げます。

                             h

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

J's B-press VOL.153(2025.12.30)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

【 1 】コラム『明鏡止水』~働いて働いて働いてまいります~

一年間ご愛読いただきありがとうございました。
闇バイト、特殊詐欺、クマの闊歩など今年も話題は多々ありました。
とりわけ10月に誕生した初の女性総理、高市さんも大きな話題でした。
少数与党ではありますが、内閣支持率76%は再生日本への期待の表れでしょう。
総裁選出時のスピーチで使われた「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」は今年の流行語大賞にもなりました。
コンプライアンス、働き方改革の世の中で、ワークライフバランスを無視するような就任あいさつ、昭和の世代にはいとも心地よく響きます。

思い返しますとこの「明鏡止水」VOL.2に、自立を促すスポーツの話題で、
その昔の体育会系で強くなるには無理偏にゲンコツ、「そんなの当たり前だよな、
監督、先輩、先生、ビンタの一つふたつ。そうやって強くなってきたんだぜ、おれ達は」とおっしゃる親御さんたちの言葉を添えました。
中学高校のお受験で夜を徹して学ばせる、親たちも寝食忘れて働き子育てをする、それのなにが悪い? そんな論調を連ねました。
ワークライフバランス? えっ?ワークワーク優先に決まってんだろーっ!
あの頃の信金も同様、とにかく顧客を増やせ預金も増やせ、融資の金利は高く取れっ!
努力に根性、年功序列・終身雇用、上司は絶対、残業も休日出勤も当たり前、
「24時間戦えますか」そんなコマーシャルもありました。
飲みにケーションと理由をつけて深夜までハシゴ酒、とにかく家庭より会社優先、いずこの信金も月末・年末は煌々と明かりが灯り、果てしなく続く戦いの日々に、心身を病んで脱落する人も出る、昭和高度成長期のサラリーマン――。
でもねぇー、若き世代のみなさん、働いて働いて働いてきた、そんなご両親に育てられたことを忘れてはいけません。
ひと言で言えば「会社=人生」の時代、みなさんのご両親たちは
総理の挨拶に、得たりとばかりに首を振っているのではないでしょうか?

そして時は流れ、世の中はコンプラ色に染められていきました。

総理の言葉の良し悪しを問うても意味のないことですが、
明らかに異なる時代背景を理解しながら単純比較してみることは、
自分たちの、これから歩むべき方向を確かめるよき機会のような気もします。

終身雇用制度が崩壊すれば、単能技術では通用しません。
多能工でなければ組織から弾き飛ばされるだけ。
一方で退職代行がビジネスになる世の中、転職やキャリアチェンジが一般化しています。
年功序列? 幼少期からコンピュータリゼーションに培われてきた若者世代に
アナログ世代の年功がどこまで通用するでしょうか。
現金を勘定することに生きてきた世代が暗号資産を操る若者と、また、生成AIを活用してプログラムや文書や画像を苦もなく生み出せる若者と、対等に議論できますか?
どちらかといえば個人のライフステージが重視されがちな世の中ですが、
時代に取り残されないように、新たに蓄えていくべきことを冷静に考えて
限られた時間を大切に過ごしたいものです。

働いて働いて働いてまいります、とは言っても、総理は寝食を忘れて社会に貢献しろと強制しているわけではありませんが、どうも世界の歩調に後れをとっている日本、特殊詐欺ばかり躍進しているようでは情けなさすぎます。

来年は午年、馬は馬力の「バ」の字、猛烈ダッシュでよいお年を・・・。
h

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

J's B-press VOL.152(2025.11.28)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

【 1 】コラム『明鏡止水』~信用金庫を騙る詐欺~

イオンモールにもやってくる熊、食品売り場には好物の果物や肉魚が品ぞろえ豊かに、
味をしめたら毎晩でもやってきそうな気配すらします。
人間の居住区域との境界線はいよいよなくなってきているのでしょうか?
12月、クリスマスの美酒に浮かれてクマの餌食にならないようにご用心。

さて今月の明鏡止水は、つい最近起きた実際の詐欺の話です。
11月のある日、メールボックスに「from 信用金庫」と称するレターが飛び込んできました。
以下ほぼ原文のまま
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お客様へ
日頃より、信用金庫をご利用いただき、誠にありがとうございます。
■ 35,000円キャッシュバック特典のご案内
今回、特別な感謝の意を込め、期間限定で以下のキャッシュバック特典を
ご提供いたします。
48時間限定キャッシュバック特典
<対象口座>1年間の利用額が50万円以上のお客様、公共料金自振利用等
<キャンペーン期間>2025年11月18日~2025年11月25日
<キャッシュバック特典>  35,000円
■ 特典の受け取り方法
下記のリンクより48時間以内にお申し込みください。
※リンクの有効期限は【48時間限定】です。お早めに手続きを完了して下さい。
▶ 今すぐキャッシュバック特典を申請
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
とこんな内容のメールです。
「今すぐ申請」をクリックすると、口座振替利用など割増加算のキャッシュバックが
表示され、貰えるものならなんでもと欲深くなるのが人間の性、
なんとなく口座番号やパスワードの入力画面に誘導されてしまいます。

今回の発信人は「信用金庫」以外にも「信用金庫協会」「全国信用金庫協会」など様々。
日ごろ信金との取引に馴染みのある方たちなら、
親しみをもってついキーを操作してしまうという、かなりあくどい手法、
追い打ちをかけるように「ご相談ダイヤル」まで載っています。
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【お問い合わせ】信用金庫 カスタマーサポート
電話番号:0120-XXX-XXX(携帯・IP電話:03-XXXX-XXXX)
受付時間:平日 9:00〜16:00
信用金庫株式会社 〒XXX-XXXX 東京都渋谷区道玄坂1-2-3 渋谷XXXX 7F
本キャンペーンは信用金庫会員様限定の特典!特別な機会をお見逃しなく!
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「信用金庫株式会社」なんて、そんなものあるはずないじゃないですか。
ちょっと深呼吸をして考えれば引っかかるはずもないのですが、
人間って不思議なものですね。信じると盲目になり、とことん信じ切って
誰が何を言おうと「詐欺じゃない、絶対大丈夫」と思いを改めようとしないものなんです。

この類いのメール、発信人は「信金VISAカード」であったり「JCB」であったり、
キャッシュバックのポイント期限迫ってます、過払い利息の払い戻し期限間近です、
加算されたポイントの受け取り期限はXX年X月X日まで、
期限を過ぎますとポイントは失効いたしますので、必ず期限内に手続きを!
よくもまあ、次から次へと簡便で魅力的な文句を思いつくものです。

モノ入りの年末、いずこも資金繰りに忙しい時機です。
くれぐれも被害に遭いませんよう、一筆、警告申し上げます。
詐欺メールの強襲のみならずインフルエンザの猛威も・・・。季節柄お気をつけ下さい。

                             h

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

J's B-press VOL.151(2025.10.31)

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

 【 1 】コラム『明鏡止水』 ~104代は女性首相~

かれこれ30年近く前になりますが、信金中金の迎賓館である市ヶ谷荘で、
当時、新進気鋭の代議士だった高市早苗さんと、
会食をしながら信金談義をさせて頂いたことを思いだします。
(私的な信金談義です。あえて本稿では高市さんと表現させて頂きます)
女性ですので確かめることはできませんでしたが、年の頃は多分30代後半?
歯切れのいい関西弁がなんとも親しみを覚えました。
中小企業のサラリーマン家庭で育ったこと、奈良商工会議所の支援もあったことから
中小企業応援隊の信用金庫には大いに心を寄せていらっしゃったようです。
そんなご縁で会食をすることになったのですが、まさか総理大臣になるなんて…。
もっとすり寄っておけばよかった?
今やネットで高市さんの若い頃がいろいろアップされていますから、
アマバンドのステージでドラムを叩く姿や、バイクで全国をツーリングしていた
青春真っただ中画像が見られます。
気取りのないざっくばらんな庶民派(?)総理の誕生で、支持率は74%と急上昇、特に
39歳以下の現役世代や女性層の支持増加、どなたからも微笑ましく迎えられているようです。
奈良県から生まれた初の総理、市ヶ谷荘でご一緒したときの高市早苗さんの
人となり追想です。

古都奈良には特に全国区を誇る大企業があるわけではなく、
選挙の票の圧倒的多数は中小企業、それもなぜか土木建設関係が多かったのです。
当時は、ゴルフのお好きな支持者を集めて懇親会を催すことも票獲得の常套手段、
高市さんもご多聞に漏れずゴルフ会を催しました。
ところが、他県の代議士ゴルフ会と一点大きく異なることがありました。
夏の暑い季節のゴルフ会にも関らず、どなたもラウンド後に入浴なさらない、
つまり、公衆浴場には入りにくいやんちゃな皆さんも混じっていたとかいないとか・・・。
(今はいろいろ制限がありますが、あくまでも古き時代の話です)

スタート前にちょっと連立のごたごたがありましたが、10/21、日本初の女性首相が
誕生しました。「全力で変化を恐れず果敢に働く」との誓いの言葉に、
閉塞感の漂う日本が変わるかもしれないとの期待の声が高まっています。
著書のタイトル通り、「強く豊かな日本列島」づくりに
全力を傾けていただきたいと思います。

ところで日本には男女間の不平等は古くから存在しています。
近年ジェンダーに関する問題が持ち上がり、1985年になってようやく、雇用に関する
男女の不平等をなくすための「男女雇用機会均等法」が成立、この法律は、募集や採用、
配置、福利厚生、退職、解雇などにおける男女の差別的な取り扱いを禁止するものです。
世界ではそれ以前に、労働に関する男女格差の是正に関する動きがあったことから、
我が国の対応はかなり遅れていたことは否めません。
男女間格差を示すジェンダーギャップ指数、経済や政治、教育、健康の4つの分野で
得られたデータから平等・不平等の数値がはじき出されますが、
2025年の日本の総合スコアは、案の定148か国中118位と低い順位になりました。
しかし内容を見ると、教育分野では2022年に1位と大きく飛躍(前年は92位)した
こともありますし、健康分野でも高スコア、経済・政治分野もじわじわと改善しており、
近年の日本の男女平等化の取り組みは、かなり向上していることが伺えます。
今回の高市総理の誕生によって、働き方改革、育児・介護支援の充実化、
女性だけでなく男性も育児・家事を担いやすい環境づくりがかなり進むはずです。
また信用金庫においても、企業組織の透明性向上、女性の昇進・採用過程の透明化、
さらに女性の意思決定ポストへの登用拡大が期待されます。
ジェンダー問題に揺れる世の中、女性総理の誕生を契機に、差別のない、
誰もが持てる力をいかんなく発揮できる社会の実現を楽しみにしたいと思います。

                             h