新たなビジネスが続々と
生まれる環境づくりが、
どんな地域にも必要となる
地域経済を活気づけるためには、新たな産業の創生が欠かせない。その担い手となるスタートアップ企業への支援が、どの地域においてもますます重要となる。これまで都心部でスタートアップ支援に携わってきた糸賀はこう語る。「経営者と一緒に事業計画を練って融資し、商品開発や販路開拓にも関わっていく。そうしてお客さまの一員となって経営を支援する取り組みが、より求められています」。そして糸賀はいま、そこで培ったノウハウも生かして、現在は足立区の店舗で地域の課題と向き合っている。このエリアはスタートアップ企業が少なく、地域振興のためにも起業家が集う環境整備が必要だと彼は訴える。「エリア中心部で現在、区と地元自治会で結成された『まちづくり協議会』による再開発計画が進行中です。我々もそこに関わり、たとえばインキュベーションのためのオフィスを設けるなど、都心でなくても起業しやすい環境を整えていくことが、地域の発展のために必要だと考えています」